京橋図書館で『京橋と私 一枚の自分史を作ろう』開催報告

7月17日の日曜日午後。京橋図書館で『京橋と私 一枚の自分史を作ろう』講座が開催されました。

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ここ数日で雨も降り一休みしていた陽射しが戻ってきました。蒸し暑い午後となり、会場になった地下の読書室では何台も扇風機を回しての開催となりました。

受講生は、受付を済ませたあと、本日の講座用に図書館スタッフ用意した特製原稿用紙2種類(縦書き用と、横書き用)から選んで席に着きます。

まずは、自分史について学びます。

まず、講師の本間がこの地域に就職して縁ができた昭和61年(1986)に遡り、平成26年(2014)にこの図書館のすぐ近くで自分史のワークショップを開くようになるまでを、いくつかのエピソードを使って自己紹介をします。

また、自分史活用の活動の紹介では、人生のワンシーンにズームインする「一枚の自分史」講座に加えて、一生を俯瞰・鳥瞰して自分史作成の軸を整理していく「ライフチャート」講座の実施例も見てもらいました。

次に、本日の講座をご一緒する参加者の皆さんにも自己紹介をお願いします。その中で、この地域との縁、参加動機・講座への期待についてもコメントしていただきました。

講座の前半は、自分史という取組の歴史と、様々な事例の紹介です。

本日参加者にご持参いただいた「思い出の写真」の他に、自分に問いかけ何かしら新しく引き出してくれるきっかけになるものも登場します。図書館スタッフがピックアップしてそろえてくれた地域の資料も会場に用意されていました。

京橋図書館の地域資料室から参考資料をピックアップ

それ以外にも、模型・音楽・地図・名刺・家系図といったものや、記憶を呼び覚ましてくれる空間としての博物館や区内に点在する「まちかど展示館」といった場の活用も例示しました。

休憩時間は、会場に展示した資料・自分史の実物・一枚の自分史の例などを見学しながら、お互いの関心事など交換するおしゃべりで一息いれました。

実際に自分史を一枚書いてみます。

講座の後半は、「一枚の自分史」の執筆体験です。
書き方のポイントを講師が簡単に伝えた後は、20分ほど集中して原稿用紙に取り組みます。

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お持ちになった写真前において、眺めながら筆を進めていきます。どなたもかなり集中されていました。最後の数分で、いったんまとまった話になるように整理をして執筆は終了です。

続けてグループに分かれて、お一人ずつ写真を他の方に見せて説明を加えてたあとに、書いたばかりの原稿を朗読します。それをしっかりと受けとめてから、またおしゃべりを楽しみます。

集中して文字におとす1人モードと、他の人との会話の中からの発展や点と点のつながりの発見をするグループモードの2つを体験してもらいました。

一枚の原稿は次へとつながります。

今回の体験をきっかけに、これから自分史を書き進めていく方、既に書き溜めている原稿をまとめていくためのアイデアを持ち帰ってくださる方がいれば幸いです。

最後に、図書館スタッフが「清書用の原稿用紙」をお配りし、図書館での展示(希望者のみ)のご案内がありました。

<図書館内での展示の様子>(図書館ホームページ)

https://www.library.city.chuo.tokyo.jp/info?7&pid=2032

作品をご覧になった方々から、自分も作ってみたいという方の輪が広がっていくかもしれません。

後片付けを済ませて帰宅し、ほっと一息ついて地元の老舗のお菓子を頂戴しました。明治22年創業のお店の近くで、明治44年創設の京橋図書館の移転先施設が入る建物(本の森ちゅうおう)が建設中です。また地域の博物館(中央区立郷土資料館)も併設されます。

今年末には移転し、また新しい歴史の刻みがつながっていきます。

(文責:講師・本間浩一)