小諸図書館で「思い出の本から始める自分史講座」開催報告

小諸図書館

1月26日の土曜日。市立小諸図書館主催で「自分史講座」が開催されました。

長野ではこの日の朝まで一晩雪が降り積もりました。

会場があるのは、小諸市役所・医療センター等が集まる市の中心エリアの複合施設の中。小諸市には、大きなショッピングモールのような施設がなく、市民が待ち合わせる場合はこのエリアがよくつかわれるそうです。この日も、音楽ホールでも市民イベントが行われており、たくさんの市民が家族連れでおいでになっていました。

小諸市役所周辺は、朝から管理職の皆さんが雪かきをしてくださったそうです。昼前に私たちが小諸駅から会場に向かうまでの道は歩きやすくなっていました。

午後1時過ぎから、参加される皆さんも図書館の2階にある市民交流センターの会議室に次々と集まりました。

1時半、講座の開始です。講師は自分史カフェの本間浩一と河村庸子です。

一昨年の年末に軽井沢町で開催された大学の同窓会の縁で、小諸市役所の土屋さんとお話をする機会がありその中で「自分史」の話題となって小諸でも何かできないかということになりました。昨夏、具体的に相談にうかがったときに図書館での開催というアイデアが生まれました。土屋さんは前述の雪かきもされています。

昨年末には再度訪問して図書館の小泉館長にご挨拶し、スタッフの大林さん、金子さんとのディスカッションで講座の中身が決まっていきました。年明けの募集開始後、地元の「信濃毎日新聞」から事前取材を受け、紙面で紹介もしていただきました。

さらに、当日は急遽地元のテレビ局「コミュニティテレビこもろ」の取材申し入れがあり、テレビカメラが会場に入りました。会場全体だけでなく、講座の終了まで、受講者の皆さんがお互いにお話をされたり執筆されたりするシーンを丁寧に撮影されていきました。

「失敗は許されない」「テレビカメラも回っている」と、講師も多少緊張気味のスタートです。

講座はそれぞれの「思い出の本」をつかった自己紹介から始めました。

講師2名に続いて、それぞれのテーブルで今日一日一緒にワークを進める方同士が挨拶をしたあとにどんな本を選んできたのかを見せ合います。子どものときに読んで今は読み聞かせに使っている「絵本」、人生の節目となる留学や自分の仕事について一段深く考えるきっかけになった本・・・・プレゼントされた本、ひとにすすめられた本・・・。それぞれの”一冊”が紹介されました。

講義では「自分史の楽しみ方」と「全国の事例紹介」をご案内しました。参加者の想像力を刺激できるのではないかと考えた実例を積み重ねました。

そしていよいよ「一枚の自分史」のワークです。

テーブルごとに、自分が選んだ本の思い出を共有します。いつ、どこでだれと、どんなことがあったのか。どんな時代だったか。どんな気持ちだったか。肌ざわり、におい、音・・・・話しながら、聞きながら、記憶に分け入っていきます。

いよいよ執筆開始です。

お話をする中で、頭の中で執筆する内容をいったんイメージした後。2種類の400字詰め原稿用紙からお好きなものを選んでいただき目の前にセット。脇に本を置き、鉛筆をもって執筆開始です。書き進むうちに、消ゴムや書き直しや清書のための追加の原稿用紙も必要になってきます。

全員の朗読を拝聴します。

2度執筆時間を延長し、いったん終了。

そしておひとりづつ、書かれた文章を皆さんの前で朗読します。限られた時間の中では書ききれないこともあるでしょう。「続く・・」と余韻を残して終了することもあります。

今回の作品は、2月いっぱい図書館で展示されます。講座当日に書ききれなかった方、清書しなおしたい方は、後日図書館に原稿を持ってきていただきます。

作品は2月いっぱい図書館内に展示されています。

提出された「一枚の自分史」が、本の紹介とともに掲示されました。

展示の様子は、こちらのページをご覧ください。(2019.2.6記述追加)

「一枚の自分史」からの広がりをご紹介して終了です。

アンケートを書いていただきながら、”本”以外に”写真”た”モノ”を起点とした一枚の自分史づくりの事例も紹介します。

さらに、「ファミリーヒストリー」「写真整理」「家計図づくり」といった広がりがあることを実例を使ってお伝えしました。

終了時刻は予定通り午後4時。2時間半のプログラムは少し長すぎるかもしれないと思っておりましたが、アンケートに書いていただいたコメントを拝見し概ね講座全体を楽しんでいただけたと教えていただきほっとしています。

この日は、図書館にはお昼頃よりもさらに多くの人が集まっていました。地域のハブとなるこの素敵な施設で自分史講座を開催できたことに感謝します。次の機会には、またたくさんの方々とお目にかかれたらと思います。

受講者からアンケートでいただいたコメントです。

  • 過去を振り返ることは、次のステージに進む前にとても大切で良い機会だということを改めて知りました。
    他の方のお話を聞くとても良い時間でした。とても楽しかったです。(20代女性)
  • 自分以外の方の人生経験や考え方を知れたことはとても有意義でした。(80代男性)
  • 本からの自分史とはどのような講座なのか知りたかったので受けました。
    皆さんの巾の広さを感じました。(60代女性)
  • とても楽しく、題材「本」からなんでも題材であること!!記憶にある思い出の品も題材はあること!!(70代女性)
  • わかりやすいパワーポイント、進み方。自分史という考え方、とらえかたを本日よくわかったような気がします。(20代女性)
  • 得られたこと:自分の過去を整理し認識する効果(今後への)(60代男性)
  • 将来記録として残したい事があり参考にしたいと思いました。
    得られたこと:本や物から思い出が広がる世界があるということ(40代女性)
  • 思い出をシーンごとに書き、これが100になると自分史になる。時系列とばかり思っていました。色々なツール、サイトを紹介していただきました。他の方の本は興味深かった。(60代男性)
  • 活きがい、サードプレイスづくりにいいなあと感じました。(男性)

(文責:本間浩一)